おばちゃんはどう生きるか

40代更年期と入れ歯問題始まりました。

夏休み。

もうすぐ夏休みが始まる。


暑くて長い休み。子供の頃は毎日楽しかった。暑くて、家にエアコンも無かったけれど何かしら毎日することが有り、暇だとか退屈だとか思って過ごした記憶はない。あ、でも昔は今よりもっと宿題が山のように出てそれは嫌だったなぁ。
部活、子供会、プール。地元で友達と過ごす日々。
親に旅行に連れていってもらった記憶は小学生の間で2回程。隣県へ車で、父親の勤務先の会社の保養所。でも嬉しかった。
取り立てて裕福でもなく、貧しくも無かったけど兎に角母親は厳しく、無駄なものは一切買わない徹底ぶりだった。友達の持つ文房具や服が欲しいときも我慢、体操服の換えも長靴も無かった。普段の靴で事足りる、わざわざ学校指定の服など高いから無駄だと、衣料品店の無地のものを着させられていた。上履きもビニ靴で、よくからかわれた。
貧乏だとも言われたっけ。

しかし母は靴や洋服には拘りが有り、品質の良いもの、生地のしっかりした物を大事に着なさい、キャラクターやフリフリが着いたものはセンスが無い、と何時もミキハウスやジャンセンの服に、紺のプリーツや無地のズボンだけだった。
勉強に関するものは厭わなく買ってくれた。でも、
クリスマスや誕生日プレゼントも無かった。
別にメデタク無い、うちは仏教だからと。
今にして思うと間違ってはいないけど、子供の頃は恥ずかしかったり悲しい事もあった。
自分の子供にはそこまではしないと決めている。

でも、今は皆恵まれている時代だなとつくづく思う。次子はもうすぐ誕生日だが、欲しいものが無いと言う。

母は我慢が出来ない人間は駄目、人に頼るのも良くない、友達は其ほど大事ではない、と言っていた。

我慢は確かに必要だ。我が家では食べ物の好き嫌い等は許さないし、暑い寒いもなるべく我慢。お小遣いも少ない。無理して背伸びしたって意味が無いし、食べ物や衣服やゲーム機器等さして高くない物だから買い与えやすいからこそ、我慢しないとキリが無くなると思う。

でも、他人に頼る事、甘えること、友達との付き合いも必要だとおばちゃんは今にして思う。
頼る事が出来ない性格に成ったゆえ、何でも自分でしようとするととても疲れる。甘え上手な方が人生が豊かになる気がする。気疲れとか、多少トラブルも起こるだろうが、そうやって生きていくのが大切ではないか。
おばちゃんは、人に頼られる事は有っても頼れる人が居ない。
だからいつしか心はオッサンになってしまった。誰かと会話しなくても、お化粧しなくても、気にならない。いつかは独りなのだ。趣味を仕事に出来るようになれたら、あとは美味しいバナナと、ワインとチーズがあればそれで良い。あとワンコかな。
孤独死は怖くない。

でも子供たちには同じようになって欲しくない。
泥臭く、汗掻いてトラブりながら色々揉み合って生きていって欲しい。