おばちゃんはどう生きるか

40代更年期と入れ歯問題始まりました。

劣等感。

久々、子供とオットと週末出掛けた。
おばちゃんが昔から好きな作家の作品展が有ったので、オットが誘ってくれたのだ。
ボーナスも少なからず出たことだし、もうすぐ結婚記念日だ。もう銀婚式に近い程長く一緒だが、これ迄記念日等祝ったことは一度だけ、式を挙げたホテルから一周年後に其処で使える食事券を貰って行ったきり。
肌回復ケア中なので当然ノーメイク、湯シャンのみのスタイル。
道中次子の予定も入れつつ、電車を乗り継ぎもうすぐ到着というところでオットが、申し訳無い、場所を間違えた、と。
作品展近くの食事の御店をチェックしていたので当然其処へは行けなくなり、新たに食事が取れそうな御店を探さねばならなくなった。予約こそしていなかったが、週末の街中、直ぐに入店出来るか?。少し苛ッとしたが謝っている事だし、メインは作品展。仕方ない。しかし偶々店も見つけ直ぐに入って食事も出来た。

パウダールームに先に寄り、鏡を見て唖然。汚くて髪がボサボサのおばちゃんがそこにいた。
悲しくなった。劣等感。自分はなぜこんなに汚いんだ。化粧も出来ないんだ。ブツブツなんだ。

流石一等地の界隈だけあって周りは皆お洒落で洗練された人びと。生活に余裕が有り、子供も夫もご婦人もみな良い身なりで笑っている。幼児を連れても
ヒールで闊歩、男性もカジュアルスタイルだがなんかお洒落。足元が高級なのが一目で分かる。

比べて我が家は、おばちゃんはこんなだし、オットも背を丸めて自信無さげ。
おばちゃんはそれでも食事後、数店で小物や洋服を覗いていたのだが、オットは必ず直ぐ後ろに付いてきて来る。女性物だし店の外に居ればよいのに。
しかも「こんなに高いんだねぇ」等と値段を見ては直ぐ口にする。恥ずかしかった。

我が家は其処に似つかわしくなかった。御店を覗いたって買えないし、使わない物ばかり。
買えるものは食物だけ。デザートに和菓子を買って、お夕飯も外で食事と考えていたが、疲れたし勿体無いという何時もの思考になり、結局デパートで、何時もよりお高めの刺身やお総菜を買って帰った。

所得差は劣等感ではない。そういう事は世の中仕方のないこと。
悲しいのは、普通に真面目に生活してるだけなのに、普通の事が出来ないこの肌。
あまりに酷いと自殺する方も居ると聞く。悲しい現実だが、神様は不公平だよ。顔って本当にメンタルやられる。

折角美しい物を見たのに、心が晴れない。
でも今日はお天気。それだけでも心を晴らそう。